地域の歴史散策と産業見学

11月19日には、ワイフの実家(新潟県津南町)から、雪の頼りが届きました。

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話によると、一夜で20㎝ほど積もったとのこと。

一方、我が埼玉県もだんだんと寒さも厳しくなり、県北にある熊谷市では11月21日には初霜が降りたとのこと。紅葉を楽しんでいる間に、各地でいよいよ冬将軍が到来し始めましたですね。

さて、今日のお話は、去る11月20日(木)、近くの公民館主催の「武里地区の史跡と地場産業を知る散策」に参加した時のものです。

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この朝もとても冷え込みましたが募集人員30名のところ20名が元気よく参加。市の観光ボランティアの説明を受けながら、地元の史跡と地場産業を見て回りました。

行程は、
武里地区公民館(集合9:00)→ 丸彫庚申塔→ 備後香取神社→ 桐タンス工場→ 一ノ割香取神社→ 園福寺→ 休憩(武里地区公民館)→ 備後須賀稲荷神社→ 勝林寺→ ダルマ工場→ お琴工場→ 香取神社(やったり踊り)→ 武里大枝公民館(12:30解散予定)

館長挨拶や説明をいただく市観光ボランティアの皆さんの紹介等を終えて、最初の訪問地へ向かう。

丸彫庚申塔

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市内には200基以上の庚申塔があるそうですが、丸彫り型は全国的にも珍しく市内でもここのみ。
昭和61年3月28日に「市有形文化財」に指定されています。

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丸彫庚申塔 享保13(1728)年造立 (撮影:H19/11/18)


何故「丸彫り」というか。
それは、一般的な庚申塔が石塔に神仏像を浮き彫りしているのに対して、お地蔵様のように全容を立体的に彫刻した形のものを言います。例えば;-

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須賀稲荷神社境内にある庚申塔 (撮影:H20/05/21)


左側2つの石塔が一般的な庚申塔(「青面金剛」と文字が彫られているのも庚申塔です)で、石に神仏像が彫られているだけで丸く彫られていませんね。

面白く思うのは、日光東照宮にある、あの三猿が台座に刻まれていることです。

丸彫庚申塔の台座を拡大してみますと;-

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丸彫庚申塔の三猿 (撮影:H19/11/18)


上に載せた写真「須賀稲荷神社境内にある庚申塔」の二つにも三猿が彫られています。

庚申塔のお話は別途ブログにしてみたいと思っていますのでこの辺りで終えて・・・・。

備後香取神社
丸彫庚申塔の直ぐ近くにある神社。
稲荷神社も合祀されている。

桐タンス工場
春日部市内を南北に貫く旧4号国道(日光街道)に面したところにタンス工場があった。

この道路はしょっちゅう利用している幹線道路であるが春日部市街地に向かって右側にあった。

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春日部市は桐を素材にした工芸が発達した町で、タンスの他に、押絵羽子板・お琴等(後述)の伝統を誇っていますが、実際に工場を見学するのは初めてでした。

一ノ割香取神社
ここには、庚申塔でありながら「孝心尊」と彫られた庚申塔がある。

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一ノ割香取神社境内にある庚申塔


台座に三猿も刻まれていますね♪


園福寺
「呑龍(どんりゅう)さん」として親しまれている名僧で、また貧しい子供を手厚く保護したことから、「子育て呑龍」と呼ばれ民衆から尊敬されたという名高い呑龍上人ゆかりの浄土宗の寺がここです。

その呑龍上人は一ノ割(春日部市)の生まれ、14歳のとき林西寺に入って僧となり、勉強に励み、天正12年(1584年)には林西寺(越谷市平方)の住職になり、群馬県太田市にある大光院の開山もしております。

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園福寺本殿


参拝しているのはこの史跡散策に同行した中学生たち。
というのは、公民館が付近の中学校2校から要請を受け計7人を「3 days チャレンジ」と称する社会体験の場として、この歴史散策に同行させていたのです。

そして、「参拝すると頭が良くなるよ」と同行の公民館職員に尻を叩かれ参拝していました。
効果があると良いですが・・・・(見ているとお賽銭は持っていなかったようでしたがね)


 トイレ休憩のため一度出発地武里地区公民館に戻り、次に向かう。

備後須賀稲荷神社

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この神社は、建歴元年(1211)に春日部氏が創建したと伝えられている神社で、大子、佐野と共に関東三社稲荷の一つに数えられている神社です。
この地域には、稲荷様のお使いであるキツネが犬を噛み殺されたため、犬を飼わないようにと言う伝えが残されています。
(観光ボランティアの皆さんが紙芝居を使って説明をして下さいました。)

ここにも先に載せた庚申塔があります。

勝林寺

この寺は、浄土宗の寺で、上述の備後須賀稲荷神社に祀られた十一面観音像が秘蔵されています。(残念ながら話だけで見ることが出来ませんでした。)

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その境内には紅葉が綺麗でした・・・・。


ダルマ工場

こんなに身近な所にダルマ工場があるとは知りませんでした。
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社長のお話によると、西新井大師から注文を受け、毎年奉納しており、またお正月には同大師でダルマを販売している由。

次の写真は、年末に西新井大師へ納める予定の高さ83センチのダルマだそうです。

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右の大きい方が西新井大師用



お琴工場
ここも、近くに住みながらお琴工場があるとは知りませんでした。


お琴の工場は関東には13社あるが、今は材料の桐が入手し難くなってきている由。

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1つの琴を作るには、1月半かかるとのこと。

大畑鎮守香取神社(やったり踊り)

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ここの神社では、毎年7月15日に近い土曜日の夜に催されている「やったり踊り」の会場。
お祭りの様子と由来については、私のHPにある「春日部市内イベント」後段をご覧下さい。

この日嬉しかったのは、踊りの際に謡われる歌詞が二つ手に入ったこと。
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やったり扇子踊り唄


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やったり手踊り唄


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何気なく通り過ぎている街。
身近なところにこのような産業があったとは、大発見でした。
史跡も何回か訪問してはいますが、こうして説明を改めて聞くと更に興味がわいてくるものですね。

お陰様でとても充実した1日を過ごすことが出来ました。

公民館・ボランティアの皆様に深謝!!


 

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